ディレクション(Direction)について解説!その1【アレクサンダーテクニークを学ぶ】

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第3回目のアレクサンダーテクニークを学ぼう!はディレクション(Direction)について説明していきます。

アレクサンダーテクニークを学ぶ上で非常に重要な項目であり、スタイルや教師ごとに最も差異が出やすいものであると思います。

かなりのボリュームのため分割して投稿します。
今回は一般的な意味でのディレクションを説明したいと思います。

ディレクションとは、アレクサンダーテクニークの核となっている、プライマリーコントロール(わからない方はこちら!)が発揮できるようにするために行う活動のことです。

「方向性」というように和訳されることが多いのですが、その意味を解説していきます。

 

それでは、フレデリック・マサイアス・アレクサンダー(以下F.M)がアレクサンダーテクニークを確立した過程に照らし合わせて見てみましょう。

F.Mは、発声時に頭を後ろ引き、喉をつぶすようにしていることが声を出せなくしてる最大の原因だとつきとめました。

また、それ以外にも背中を短く狭くさせたり、つま先を縮め下方に曲げていることにも気がつきました。
これらは、身体全体を緊張させ、本来の機能を損なわせていたのです。

そこで、彼はそれらをやめようと試みますが上手くいきません。
長期間、鏡を使って自分を観察しているうちにあることを発見しました。

 

それは、「自分では頭が前に行っている(後ろに引き下げないようにするため)感じがしているにも関わらず、実際には頭を後ろに引いていた」ということです。

つまり、自分で感じていることと実際に起きていることが大きく違ったのです。※これはFaulty Sensory Appreciation(誤った感覚的評価)と呼ばれるものであり、大切なポイントですが、大きなテーマのため別で説明します。

 

このことから、感覚をガイドとして身体の使い方を変えようとしても上手くいかないことが分かりました。

F.Mにとっては「普通」に感じられる発声が、実際は頭を後ろに引き、喉をおしつぶすことと結びついており、また鏡を見るまでは気が付きませんでした。

 

習慣や癖は、無意識にいつも行っているため、「正しいように感じる」のです。

 

そして、感覚的に行われている習慣は既に誤った方向に自分を導いており、それをあてにしても自分を変えることはできません

そこでF.Mが考えたのが、感覚に頼らず、論理的に考えた指示を意識的に自分へ与えるということです。

これがディレクションです。

 

そして以下がその内容です。

 

Let the neck be free so that the head can go forward and up so that the back can lengthen and widen.

首を自由にすることで頭が前に上にいくことができ、そうすることで背中が長く広くなる。

これにlet the knees go forward and away(膝が前に離れていく)というのが加わることもあります。

そして、これらをすべて同時に順番に(all together, one after the other)に行います。
※これは意味がわからないと思いますので別の投稿で解説します。

 

ここまでが、F.Mがディレクションを使うようになった経緯と概要です。

「ディレクションとは何か?」は上記の様になりますが、これだけではまだまだ不明点がたくさんあると思います。

今回は一般的なディレクションの概要説明とし、次回以降、具体的に私的見解を示していきます。

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