「ことば」のもつ意味ってなんだろう?【アレクサンダーテクニークを学ぶ】

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第2回目のアレクサンダーテクニークを学ぼう!のコーナーです。
次回投稿の内容を理解する上で大事なことですので、ぜひお読みください!

 

「ことば」とはなんでしょうか、そして一体どんな意味をもっているのでしょうか?

 

いきなり抽象的な質問になってしまったのですが、哲学的なことが言いたいわけではありません。(笑)
アレクサンダーテクニークを実践する上でとても大切な要素だと思っていますので、今日はこちらについてお話していきます。

普段、私たちは「ことば」を使ってコミュニケーションをとっています。
自分の言いたいことを「ことば」に表し、相手の言いたいことを「ことば」を通して理解しています。

しかし、本当に自分の意図を正確に伝えたり、相手の言っていることをしっかり理解できているのでしょうか?

ほとんどの方が、自分の言いたいことが伝わってないと感じたり、逆に相手から言われた経験があると思います。

それには、使用語彙、口調、状況、声の大きさ、トーンなどさまざまな要因が関係してきます。(そんなつもりで言っていない!などの誤解はよくありますよね。)

今回はコミュニケーションについて書きたい訳ではないので、少し違った視点でみていきたいと思います。

 

一般的に「ことば」を理解するには、幼少期の家族との会話から始まり、学校教育、知人・友人、書籍やインターネットなどで知識もどんどん増えていきます。
また、意味の共通認識として辞書というものが大きな役割を担っています。

そして「ことば」を覚える時、ただ文字として記憶するのではなく、何かしらの体験があったり、既にある知識や経験と関連させて記憶することがほとんどではないでしょうか。

幼少期には親の発音をただ真似るだけで、特に意味は考えていないかもしれませんが、さまざまな体験とセットになって徐々にその「ことば」の意味を理解します。

 

たとえば、「りんご」と聞いた時にどのようなことが頭に浮かんでくるでしょうか。
多くの人は、色、形、味、それにまつわる経験などが視覚的、感覚的に思い出されませんか?

りんごが好きな人は、そのおいしさを思い出したり、食べたくなったりするかもしれません。

一方で、嫌いな人は「りんご」と聞いただけで、おいしくない感覚が思い出され不快な思いが呼び起こされるかもしれません。

また、もしあなたがりんご農家や学問、研究などで携わる人であれば、これらとは全く違ったものを連想することでしょう。

 

このように、簡単な「ことば」一つとっても、そこから受ける印象は人それぞれです。
それは「ことば」が何かしらの体験と密接に関係しているからです。

言い換えれば、「ことば」というのは、ある経験・知見に対する個人の総合的な思い(見解)を表すものと言えます。
そして、それは辞書などで共通認識として定義づけられている意味以上の情報(個人の体験)を含んでいます。

 

また、「ことば」はあくまで断片的な情報に過ぎず、自分の本当の思いそのものではないのです。

たとえば、あなたの大好きなもの(音楽、映画、スポーツなど)と、それに関連する素晴らしい経験をすべて「ことば」に表すことは可能でしょうか?

どんなに「ことば」を尽くして説明したところで、体験そのものを表すことはできません。
どれだけ頑張って他人に説明しても、真の意味であなたの思っている全てを表現することはできないのです。

これが、コミュニケーションの不一致がおこる要因の一つでもあります。

真の思い(記憶・体験・意図)はあなたの中にのみ存在しているのです。

その思いを元に適当だと感じるものを選んで切り出した一部が、「ことば」なのです。
あなたにとってはその一部である特定の「ことば」を聞けば、真の思いを呼び起こすことが可能ですが、自分以外には同じように作用しません。

 

″まとめ″

「ことば」は辞書に載っているような一般化された意味で記憶することよりも、個々人の経験・知見と深く関係しています。
そのため、同じ「ことば」を聞いても反応や思いは人それぞれであり、一致しません。

また、「ことば」は自分の中にある思いの一部に過ぎないため、それを完全に表すことはできません。
しかし、同時に「ことば」は自分にとっては真の思いそのものを呼び起こすものでもあります。

最後に、ここまでの説明を少しアレクサンダーテクニークに関連させてみたいと思います。

アレクサンダーテクニークは、無意識や習慣的に行っている不必要な動作や緊張に気がつき、それを変えていくテクニークです。

体の使い方を学ぶ方法の一つと言えなくはないのですが、その過程で必ず思考の変化も必要になってきます。(身体と心理は切り離せません!)
そして、それを変えるためには自分が使っている「ことば」にも注意をはらうことになります。

使っている「ことば」に対する自分の反応と影響を観察し、適切な「ことば」に変化させていくことが、学ぶ上で大切になります。

詳しくは、今後の投稿で記載していきます。

 

 

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